山登りが好きなら林業
朝6時ころ起床。部屋の窓から入ってくる風がまだ少しだけ肌寒い朝でした。もうすぐ梅雨が来ますね。
今日は午前中から標高1000m程の山で仕事をしていましたが、むしむしした暑さで、ヘルメットの中は汗びっしょりでした。一日中木を伐りまくりましたが、たまに土を切りチェーンソーの刃をすり減らしては、やすりで砥ぐ、という一日でした。
今回お話ししたいのは、林業と登山についてです。
私は月に一度は登山に行っています。地面を蹴り一歩一歩しっかりした足取りで、山を登り、脇に立っている名前も知らない木々をなんとなく視界に入れながら、山頂でもなんとなく景色を楽しみ、そのあとは、すこし億劫な気持ちを感じながらも、下山をする。
入山から下山までのほとんどの時間は歩くので、毎回それなりに疲れます。もちろん自然の中で体を動かすのはとても健康的なことに違いありませんが、私はこれの何が楽しいのか正直よく説明できないのです。それでいて何度も登ってしまう。山登りの何が魅力的なのか、それを知るために何回も登ってしまう、という感じです。
さて、私は約1か月前に林業を始めましたが、この仕事めちゃくちゃ歩きます。
前の記事で触れたことがあったかもしれませんが、(私の知る限り)林業の仕事で一番歩くのは、「ルート踏査」という作業です。
これは、山の中に新たに道を作る際、どのルートだとベストな道(急勾配すぎず岩が少ないなど)が作れるかを自分の足で歩いて調査する作業のことです。つまり道づくりのルートを調べるのです。そこで、ルートが決まれば、重機などを入れて実際に道をつけます。
道ができる前の道なき道を歩くわけなので、雑木林だろうが、ずるずるに滑る急傾斜だろうが、関係なしにズンズン歩きます。木と木の間を縫い、木の細かい枝を身体に当ててバキバキと折りながら突進します。獣道すらないところを等高線の書かれた地図を頼りに、ベテランの先輩の経験と勘を頼りにベストなルートを探し出します。
この作業は、もうこれは登山といってもいいと思います。ほとんど一日中歩き詰めです。残念ながら、山の頂上からの景色をいつも期待できるとは限りませんが。というのも、毎回山頂経由で道を作るとは限らないので。
もし体力に自信がある、あるいは真剣に体力をつけたいという方がおられましたら、この作業、お勧めです。
林業に興味があり、自然が好きで身体を動かすのがお好きであれば、林業は間違いないです。飽きるほど山を歩くことができます。
さてこの辺で
ルート踏査
身体を動かすことが仕事